原作レイプが過ぎる~松本清張二夜連続ドラマスペシャル「霧の旗」 [気になる2時間ドラマ/SPドラマ]
松本清張二夜連続ドラマスペシャル「霧の旗」
無実の弟の弁護を断った弁護士に対する、復讐を描く傑作サスペンス!殺人の汚名を着せられたまま獄中で死亡した弟への悲しみが、1人の女を悪女へと変貌させる!
姉弟愛、貧困、冤罪、そして復讐ーー。 松本清張の不朽の名作と言われている「霧の旗」が現代版で甦る! 2人で生きてきた弟が何故、殺人の汚名を着せられたまま獄中で死亡することになったのか?悲しいまでの弟への愛情と、社会の理不尽への怒りが入り混じり、悪女へと変貌し、復讐を遂げていく…。 強烈な復讐心と重厚感あふれる傑作リーガルサスペンス!
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[あらすじ]
「霧の旗」は、映画化2度、ドラマ化は9度目。
「坂道の家」の原作は中古しかなかったですが、こちら「霧の旗」は根強い人気?なのか、新刊がありますね。
原作はコチラ
霧の旗 新潮文庫 / 松本清張
映画は2本とも見てます。
1965年版 倍賞千恵子×滝沢修×新珠三千代
1977年版 山口百恵×三浦友和×三國連太郎
ドラマ版では、1983年版の大竹しのぶ×二谷英明、1991年版の安田成美×田村高廣、1997年版の若村麻由美×仲代達矢(師弟コンビ)、2003年版の星野真里×古谷一行、2010年版の相武紗季×市川海老蔵の4本を観た。
結構、観てるな。
一番改悪だなと思ったのは・・・
2010年度版かな。
まず復讐される弁護士の年齢。
若くしすぎてしまった。
時代設定を現代にしてしまったことで、主人公の女の罠自体が破綻していた(携帯持ってたくせに・・・・)
その上、ラストです。
物証である「ライター」を相武紗季が海老蔵に郵送してきたのだ。
こんなことしたら、相武紗季は偽証罪を問われるんでない?
松本清張作品というのは、ハッピーエンドが少ない。
モヤモヤしている結末が松本清張作品の特長でもあるのに、なんだかなぁ。
河野怪子役の、戸田菜穂は良かったんだけどなぁ。
+++++++++
「霧の旗」って人気作品なのかもしれませんが、強烈な逆恨みの女の復讐の話です。
だいたい、兄が冤罪で捕まったときに、弁護を頼んだ敏腕弁護士に断られたからって、「復讐する」って、斜め上を行き過ぎている。
九州から東京まで弁護を頼んで、兄を助けられるこの敏腕弁護士だけだと・・・。
その気持ちはわかるし、かわいそうだとも思うが、弁護士はボランティアではない。
断る自由もあるはず。
それに冤罪だったとしたら、恨むべきは警察であって、弁護士ではない。
ここまでアクティブに復讐できるなら、その気持ちは冤罪を引き起こした警察に向ければいいのに。
毎回、そんな感想を持ちつつ、見てしまうのよね(苦笑)
今回も時代設定を現代にしているようなので・・・・色々心配。
そして、昨日の尾野真千子と堀北真希。
二人共朝ドラ女優なんだな。
ただ「霧の旗」ってそんなに演技力はいらないかも。
健気で、世間知らずの田舎のお嬢さんの役だし。
ただただかわいそうで、ただただ一途で、そして・・・・・・・逆恨み。
++++++
時代設定は、現代に。
兄の冤罪ではなく、弟の冤罪。
そして弟は知的障害がある。
嫌だ。そんな改変。
飽くまで弟を弱者にしたいのか。
原作の場合「被害者から金を借りていた教師の兄。兄は、殺害現場での借用証書の窃取は認めたものの、殺人に関しては無罪を主張する。しかし、殺人の物的証拠が揃い十分な動機も認められた状況の中で、柳田の主張は受け入れられず、国選弁護人も状況を覆すことはできなかった」
兄は一応、罪を犯している。
借用証書の搾取と言う罪を犯している。
だから、警察も逮捕に踏み切ったわけです。
この状況ではいくら敏腕弁護士でも、冤罪に持ち込むのは難しかったかもしれない。
しかし、今回は、弟は借金をしていない。
2014年設定ですから、殺人をしていない証拠の方が出やすいんじゃないかと思う。
昭和なら、知的障害があるだけで犯罪者扱いされた事件もたくさんあったが、現代はもっとセンシティブな問題だろう。
少しでも知的障害があるなら、新聞に名前も出ないのではないかと思う。
そのような設定に変えてしまったのは、「霧の旗」と言えば、”ただの逆恨みやん”って思ってしまう視聴者への同情を買う作戦か!
+++
私の記憶が確かなら、弁護士が、この冤罪事件を調べるのは、、桐子が上京してからだったと思うのだけど、判決が出る前に冤罪事件を調べ始めている。
その事実を記者(高橋克実)が桐子に告げてしまう。
椎名桔平弁護士は、この事件を調べている。
もう一度、弁護士に相談してみればどうか?
冤罪事件として、記事にしたいとまで言う高橋克実。
登場人物全員を正当化しなければいけないのであれば、もう松本清張作品でなくても良いんじゃないかと思ってしまう。
++++
しかし、椎名桔平は、きちんと対応している。
「話だけでも聞いて」と言う堀北真希に、お金も取らず話を聞いてあげた。
お金を払うとは言ってるけど「分割でお願いします」と言われたらきちんと払うのか疑うし 、しかも北九州は遠い。
それなのに、椎名桔平に同情できないのはなぜだ。
やはり、三國連太郎や田村高廣と比べてしまう。
++++
ええっと、何から突っ込んだらよろしいですか??
堀北真希は偽証罪や証拠隠滅で逮捕されないんですか??
結局、真犯人が捕まってしまいましたけど、よろしいんですか???
エンディングの曲はなぜ”やなわらばー”が歌う「少年時代」なんですか????
昨日の「坂道の家」は違う作品として、そこそこ楽しめましたけど、今回は別作品として見るには、原作に近いし、近いだけで改悪しているし。
何がしたかったの?って話です。
弁護士に復讐と言う名の逆恨み。
弁護士は地位も名誉も失う。
ええ、失いました。
強姦犯の汚名を一生背負うことになり、地位と名誉をかけて愛人の無罪を証明したのに、愛人にも去られました。
今回の話だと、冤罪で逮捕された弟の事件の犯人と木村佳乃が冤罪で逮捕された事件は同一犯ってことになりますな。
松本清張は三流作家か!!
堀北真希は、お金がたまって、北九州に帰り、弟の墓をたてた。。。。
墓前で、「少年時代」を歌う。
なんじゃそりゃ。
最後30分あたりから、ずいぶん駆け足で、逆レイプからエンディングまでが短い。
逆レイプがなくても、人権派弁護士の名誉はもう地に落ちているんだし、その上愛人には捨てられるし。
堀北真希のレイプ告白より、原作レイプの方が、衝撃的。。
「霧の旗」
もう映像化しなくても良いと思う。
昭和の話を昭和の設定で映像化すると、とんでもなくお金がかかるんだろうか?
映像化するたびに、ひどくなっている。
椎名桔平が、堀北真希の弟の冤罪に気づくのは、被害者の傷を見て、犯人が左利きだったことがわかったからだが、こんなの二時間ドラマあるある・・・・。
松本清張が発表した時には、凄いことだったかもしれないが、現代では無理があるんだよ。
堀北真希ファンなら、いろんなコスチュームの堀北真希を観られて、満足できそうだが、「松本清張」作品としては、どうしようもない。
ただ、堀北真希は肩がしっかりしすぎて、和服が似合わなかったな。
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[キャスト]
柳田桐子:堀北真希 (北九州市の食品加工工場に勤務する素朴な女性)
大塚欽三:椎名桔平 (東京のカリスマ弁護士)
阿部啓一:高橋克実 (週刊誌記者)
河野径子:木村佳乃 (高級レストラン「水無瀬(みなせ)」のオーナー)
柳田正夫:古畑新之 (桐子の弟。知的障害を持つ)
杉浦健次:福士誠治 (「水無瀬」の副マネージャー)
信子:谷村美月 (キャバクラ「マーメイド」のホステス)
佐々木弁護士:でんでん (正夫の国選弁護人)
大屋:渡辺いっけい (警視庁の刑事)
田岡衛:橋爪功 (大塚法律事務所の所員)
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[あらすじ]
食品加工工場で働きながら、知的障害を持つ弟の正夫とつつましく暮らしている桐子(堀北真希)。工場での仕事が終わると、同僚からの誘いも断り、スーパーで半額になるのを待って正夫が好きなイカリングを購入。弟が待つ自宅へと直行する。そんな桐子の前で、まるで幼児のように喜んでイカリングを頬張る正夫。桐子はいとおしげにそんな正夫の笑顔を見つめる。 翌日、正夫は、給料をもらい大喜び。帰り道、袋の中の札を数えていると、近くの家から若い男を見送る菊江に目を奪われる。なぜか菊江は正夫に対してバツが悪そうな笑みを浮かべると、「これで黙っとっててくれる?」と1万円札を正夫の給料袋に押し込む。菊江に手を取られ、胸元にあてがわれた正夫は動揺して何も言えず…。[HPから引用]
菊江から1万円を受け取ったことを聞いた桐子は、正夫を諭す。他人から理由のない金など受け取ってはいけない。返しに行こうという桐子だったが、正夫は翌日一人で返しに行くと言う。
翌日、正夫は菊江の家を訪れる。昨日の菊江の行動を思い出し、思わず胸を高鳴らす正夫。しかし、菊江は何者かに殺害されており、正夫が容疑者として拘束されてしまう。
知らせを受けた桐子は「弟は普通の人とは違うんです!」と必死に訴えるが、警官は聴く耳を持たない。一方の正夫は取り調べに震えるだけで何も答えることが出来ず…。
このままでは正夫は殺人犯になってしまう…。思い詰めた桐子はニュースで見た大塚弁護士の活躍を思い出し、一人上京。大塚法律事務所の門を叩く。
多忙を極めていた大塚は疲れていた。大きな裁判を片づけ、愛人の径子と旅行に行く。桐子が訪ねてきたのは、そんな時だった。
「どうか弟を助けて頂けないでしょうか。お願いします!」
桐子の切実な訴えに心が動きそうになる大塚だったが、もう径子が迎えに来ている。遠隔地の事件は報酬も高くなる、と断ると「貧乏人は救われんのですね」と去っていく桐子。見送る大塚の胸に苦いものが込み上げて…。
帰郷した桐子は、正夫のために奔走するが、裁判では無期懲役の判決が。それでも助けようとしていた桐子だったが、正夫は獄中で熱中症のため死亡してしまう。監房の劣悪な環境が招いた死だった。
物言わぬ正夫の亡骸を前に涙も出ない桐子。その胸にある思いがふつふつと湧き上がるのを感じていた…。
「霧の旗」は、映画化2度、ドラマ化は9度目。
「坂道の家」の原作は中古しかなかったですが、こちら「霧の旗」は根強い人気?なのか、新刊がありますね。
原作はコチラ
霧の旗 新潮文庫 / 松本清張
映画は2本とも見てます。
1965年版 倍賞千恵子×滝沢修×新珠三千代
1977年版 山口百恵×三浦友和×三國連太郎
ドラマ版では、1983年版の大竹しのぶ×二谷英明、1991年版の安田成美×田村高廣、1997年版の若村麻由美×仲代達矢(師弟コンビ)、2003年版の星野真里×古谷一行、2010年版の相武紗季×市川海老蔵の4本を観た。
結構、観てるな。
一番改悪だなと思ったのは・・・
2010年度版かな。
まず復讐される弁護士の年齢。
若くしすぎてしまった。
時代設定を現代にしてしまったことで、主人公の女の罠自体が破綻していた(携帯持ってたくせに・・・・)
その上、ラストです。
物証である「ライター」を相武紗季が海老蔵に郵送してきたのだ。
こんなことしたら、相武紗季は偽証罪を問われるんでない?
松本清張作品というのは、ハッピーエンドが少ない。
モヤモヤしている結末が松本清張作品の特長でもあるのに、なんだかなぁ。
河野怪子役の、戸田菜穂は良かったんだけどなぁ。
+++++++++
「霧の旗」って人気作品なのかもしれませんが、強烈な逆恨みの女の復讐の話です。
だいたい、兄が冤罪で捕まったときに、弁護を頼んだ敏腕弁護士に断られたからって、「復讐する」って、斜め上を行き過ぎている。
九州から東京まで弁護を頼んで、兄を助けられるこの敏腕弁護士だけだと・・・。
その気持ちはわかるし、かわいそうだとも思うが、弁護士はボランティアではない。
断る自由もあるはず。
それに冤罪だったとしたら、恨むべきは警察であって、弁護士ではない。
ここまでアクティブに復讐できるなら、その気持ちは冤罪を引き起こした警察に向ければいいのに。
毎回、そんな感想を持ちつつ、見てしまうのよね(苦笑)
今回も時代設定を現代にしているようなので・・・・色々心配。
そして、昨日の尾野真千子と堀北真希。
二人共朝ドラ女優なんだな。
ただ「霧の旗」ってそんなに演技力はいらないかも。
健気で、世間知らずの田舎のお嬢さんの役だし。
ただただかわいそうで、ただただ一途で、そして・・・・・・・逆恨み。
++++++
時代設定は、現代に。
兄の冤罪ではなく、弟の冤罪。
そして弟は知的障害がある。
嫌だ。そんな改変。
飽くまで弟を弱者にしたいのか。
原作の場合「被害者から金を借りていた教師の兄。兄は、殺害現場での借用証書の窃取は認めたものの、殺人に関しては無罪を主張する。しかし、殺人の物的証拠が揃い十分な動機も認められた状況の中で、柳田の主張は受け入れられず、国選弁護人も状況を覆すことはできなかった」
兄は一応、罪を犯している。
借用証書の搾取と言う罪を犯している。
だから、警察も逮捕に踏み切ったわけです。
この状況ではいくら敏腕弁護士でも、冤罪に持ち込むのは難しかったかもしれない。
しかし、今回は、弟は借金をしていない。
2014年設定ですから、殺人をしていない証拠の方が出やすいんじゃないかと思う。
昭和なら、知的障害があるだけで犯罪者扱いされた事件もたくさんあったが、現代はもっとセンシティブな問題だろう。
少しでも知的障害があるなら、新聞に名前も出ないのではないかと思う。
そのような設定に変えてしまったのは、「霧の旗」と言えば、”ただの逆恨みやん”って思ってしまう視聴者への同情を買う作戦か!
+++
私の記憶が確かなら、弁護士が、この冤罪事件を調べるのは、、桐子が上京してからだったと思うのだけど、判決が出る前に冤罪事件を調べ始めている。
その事実を記者(高橋克実)が桐子に告げてしまう。
椎名桔平弁護士は、この事件を調べている。
もう一度、弁護士に相談してみればどうか?
冤罪事件として、記事にしたいとまで言う高橋克実。
登場人物全員を正当化しなければいけないのであれば、もう松本清張作品でなくても良いんじゃないかと思ってしまう。
++++
しかし、椎名桔平は、きちんと対応している。
「話だけでも聞いて」と言う堀北真希に、お金も取らず話を聞いてあげた。
お金を払うとは言ってるけど「分割でお願いします」と言われたらきちんと払うのか疑うし 、しかも北九州は遠い。
それなのに、椎名桔平に同情できないのはなぜだ。
やはり、三國連太郎や田村高廣と比べてしまう。
++++
ええっと、何から突っ込んだらよろしいですか??
堀北真希は偽証罪や証拠隠滅で逮捕されないんですか??
結局、真犯人が捕まってしまいましたけど、よろしいんですか???
エンディングの曲はなぜ”やなわらばー”が歌う「少年時代」なんですか????
昨日の「坂道の家」は違う作品として、そこそこ楽しめましたけど、今回は別作品として見るには、原作に近いし、近いだけで改悪しているし。
何がしたかったの?って話です。
弁護士に復讐と言う名の逆恨み。
弁護士は地位も名誉も失う。
ええ、失いました。
強姦犯の汚名を一生背負うことになり、地位と名誉をかけて愛人の無罪を証明したのに、愛人にも去られました。
今回の話だと、冤罪で逮捕された弟の事件の犯人と木村佳乃が冤罪で逮捕された事件は同一犯ってことになりますな。
松本清張は三流作家か!!
堀北真希は、お金がたまって、北九州に帰り、弟の墓をたてた。。。。
墓前で、「少年時代」を歌う。
なんじゃそりゃ。
最後30分あたりから、ずいぶん駆け足で、逆レイプからエンディングまでが短い。
逆レイプがなくても、人権派弁護士の名誉はもう地に落ちているんだし、その上愛人には捨てられるし。
堀北真希のレイプ告白より、原作レイプの方が、衝撃的。。
「霧の旗」
もう映像化しなくても良いと思う。
昭和の話を昭和の設定で映像化すると、とんでもなくお金がかかるんだろうか?
映像化するたびに、ひどくなっている。
椎名桔平が、堀北真希の弟の冤罪に気づくのは、被害者の傷を見て、犯人が左利きだったことがわかったからだが、こんなの二時間ドラマあるある・・・・。
松本清張が発表した時には、凄いことだったかもしれないが、現代では無理があるんだよ。
堀北真希ファンなら、いろんなコスチュームの堀北真希を観られて、満足できそうだが、「松本清張」作品としては、どうしようもない。
ただ、堀北真希は肩がしっかりしすぎて、和服が似合わなかったな。
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▼田村正和主演
松本清張 「三億円事件」 主演 田村正和~未解決事件が妄想をかきたてえる件
松本清張ドラマスペシャル 「地方紙を買う女」ネタバレ 感想~スマホがある時代に「地方紙」は買わない。
▼ビートたけし主演「黒い福音~国際線スチュワーデス殺人事件~」
ビートたけし主演「黒い福音?国際線スチュワーデス殺人事件?」~スペシャルドラマは豪華キャスト
▼内野聖陽主演「時間の習俗」
コメディタッチな松本清張作品なんて!ネタバレ感想~「松本清張スペシャル 時間の習俗」~ネタバレ~どうしても津川雅彦が刑事に見えなかった件
▼向井理主演「死の発送」
清張作品を現代にアレンジするのはやめるべき~金曜プレステージ・フジテレビ開局55周年特別番組松本清張スペシャル 死の発送 ~ネタバレ・感想
▼米倉涼子主演「強き蟻」
テレビ東京開局50周年特別企画 松本清張「強き蟻」ネタバレ感想~ただただ、加藤茶の様態が心配。
金曜プレミアム・2週連続松本清張スペシャル「かげろう絵図」 ネタバレ 感想~白石加代子に食われる米倉涼子
▼尾野真千子主演「坂道の家」
原作とは別物~松本清張二夜連続ドラマスペシャル「坂道の家」 ネタバレ 感想
▼堀北真希主演「霧の旗」
原作レイプが過ぎる~松本清張二夜連続ドラマスペシャル「霧の旗
▼村上弘明主演
開局50周年特別企画 松本清張 黒い画集-草- ネタバレ感想~松本清張作品とは思えないストーリと演出。
松本清張特別企画 「喪失の儀礼」 ネタバレ 感想~ドキッ!オスカー俳優だらけの2時間ドラマ!!松本清張テイストはナシ
松本清張没後25年特別企画「誤差」 ネタバレ 感想~松本清張の雰囲気はなかった。
▼谷原章介主演「影の地帯」
月曜ゴールデン特別企画 松本清張サスペンス「影の地帯」 ネタバレ 感想~村ぐるみの隠蔽。松本清張の雰囲気はなし。
▼北川景子主演「黒の樹海」
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柳田桐子:堀北真希 (北九州市の食品加工工場に勤務する素朴な女性)
大塚欽三:椎名桔平 (東京のカリスマ弁護士)
阿部啓一:高橋克実 (週刊誌記者)
河野径子:木村佳乃 (高級レストラン「水無瀬(みなせ)」のオーナー)
柳田正夫:古畑新之 (桐子の弟。知的障害を持つ)
杉浦健次:福士誠治 (「水無瀬」の副マネージャー)
信子:谷村美月 (キャバクラ「マーメイド」のホステス)
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こんばんは。未見です。
ただ、霧の旗はけっこう好きな作品です。
私が見たのは安田成美版と相武紗季版。
相武紗季と海老蔵は、、、、ナイなあと思いました。
脚本とかもそうだがそれ以前に色気や湿気がなさすぎる。
海老蔵の芝居はヘタだった。
人としての厚みのなさがどうしても出ちゃうなあ。。。
※まあ会ったことないし知らないから勝手に言いますが
やっぱりペラい子かなって思います
安田成美版はすごく出来が良かった。
まだあの頃は平成になりたてだったからでしょうかw
ちゃんと昭和の湿気が感じられる内容だったなと思いました。
田村高廣もさすがという存在感。
堀北真希ってそもそも色気がないですよね。
なぜかいくつになってもつるんとしていて味気ない。
色仕掛けでハメるようなタイプには見えません。
松本清張作品にはやっぱり
湿り気のある女優さんが合うなあ。
松本清張ドラマについては
私が一番面白かったのは
風間杜夫主演の「書道教授」でした。
あれももうだいぶ昔ですね。。。。
by YOYO (2014-12-08 03:45)
YOYOさん、おはようございます。
相武紗季と海老蔵は雰囲気なかったですよね~。
海老蔵って、自己評価が高いんでしょうね。
本人は楽しそうですけど、アレでは・・・。
私も本人と会う予定もないですので言いますが、破滅に向かっていく演技を微塵も感じませんでした。
安田成美版は良かったですね。
田村高廣の功績は大きかった!!
年齢云々ではなく、今のままでは田村高廣さんの年齢になっても、海老蔵では演じることができないと思います。
時代もそんなに違和感感じなかったです。
今回はスマホまで出てきましたから、清張もビックリでしょう。
ええ。おっしゃるとおり、堀北真希には色気がない。 しかも色っぽく演じる気すらない。
演出も清純派、清潔感のある堀北真希しか映す気がなかったみたい。
風間杜夫の「書道教授」面白かったですね。
古畑任三郎の風間杜夫もそうですが、追い詰められていく役が本当にうまい。
その「書道教授」も船越英一郎版は、観る前から失敗に気づかないのか?と思いました。
船越が好きとか嫌いとかではなく、絶対にミスキャストってわかっているだろうに・・・見てみたら(みたんかい!!)、やっぱり失敗。
船越、熱すぎ。
今年BSでも放送されていて、久しぶりに観たのですが、名取裕子の「指」も好きです。
あの頃の名取さんの美しさと儚さはとても作品にマッチしていて、美しさでいえば絶頂の時だったのかもしれません。
その名取さんに執着する松尾嘉代の体当たり演技(出し惜しみしないところが男前)。
吉行和子の不気味さ。
今見ても、ゾクゾクしました。
その「指」ですが、数年前に後藤真希でドラマ化されていました。
面白くなかったわけではない。
ってか、おもしろいという要素が全然違う。
おかしい・・・?って感が。
松本清張に後藤真希って、キャスティングの段階で何があったんだろうとか、どういう会議したんだろうとか考えると・・・(苦笑)
キャスティングした人の想像とおりの作品ができたのか聞いてみたい。
松本清張のストーリーは、確かに古い。 トリックも古い。
けれど、役者によっては今でも成立すると思うんですけどねぇ。
by tarotaro (2014-12-08 10:54)