松本清張二夜連続ドラマスペシャル 第二夜 「黒い樹海」 ネタバレ 感想～不倫は純愛か？

松本清張二夜連続ドラマスペシャル　第二夜「黒い樹海」
唯一の肉親である姉を事故で亡くした新聞記者・祥子。その事故に隠された姉の嘘と秘密とは…。松本清張の傑作が再び甦る!!

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[あらすじ]

　両親を早くに亡くした笠原祥子（北川景子）は、たったひとりの姉・信子（小池栄子）と都内のマンションで２人暮らし。仕事を探しながら、新聞社に勤務する信子を信頼し、寄り添うように生きてきた。その日も東北旅行に出発する信子と別れ、祥子は何社目かの面接に出かけた。それはいつもと変わらぬ、仲のよい姉妹の光景のはずだった。

　ところがその夜、信子が事故で亡くなったという知らせが入る。しかも、どういうわけか、祥子に告げていた旅先とは異なる場所で、命を落としてしまったのだ…！

　悲しみにくれる祥子の前に現れたのは、信子の同僚記者・吉井亮一（向井理）。何を考えているのか、信子の死の謎について祥子と共に調査に乗り出す吉井。その一方で、祥子は姉の後釜として新聞社の文化部で働きだし、生前、姉が担当していた文化人たちに会いに行く。彼らは皆、華やかな表の顔からは想像もつかないほどクセのある人物で、中でも小児科医・西脇満太郎（沢村一樹）はセレブ界きっての遊び人らしく、何度も祥子に誘いをかけてくる始末だった。

　ところが直後、姉の同僚だった町田知枝（酒井若菜）が自殺！　知枝は信子の死について「責任をとるべき人がいる」「有名人ならなおさらよ」と謎めいた言葉を祥子に残していた。姉の死に、信子が生前つき合っていた著名人の誰かが関わっていることを直感した祥子。だが、真相を知ろうとすればするほど、渦中の人物が次々と殺害されていく事態が発生！　祥子は図らずも “黒い樹海”のような深い闇に吸い込まれていく…！

[HPから引用]
原作はコチラ

黒い樹海 [ 松本清張 ]

「黒い樹海」は最近ドラマ化されなかったっけ？って思っていたけど、すでに10年以上たっていた（苦笑）
映画版とドラマ化第1作目は見ていないけれど、中井貴恵は観たような気がする。
水野真紀と菊川怜主演のは見ました。
再放送でも何回か見ているなぁ。

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犯人は鈴木浩介


沢村一樹と姉は愛人関係だった。
お忍びで旅行に行ったが、大雪でタクシーがつかまらずバスに乗った。
姉は沢村一樹とバスの前方に座っていたが、停留所で鈴木浩介と愛人・酒井若菜が乗ってくるのが見えた。
あわてた姉は後部座席に移った。

そして事故にあった。

瀕死の小池栄子を前に、沢村一樹は慌てる。
鈴木浩介は、もう小池栄子が死んだのだから、俺たちは逃げよう。
不倫旅行がバレたら困る。
鈴木浩介も酒井若菜とは違う良家の娘と婚約していたのだ。

鈴木浩介は、酒井若菜とは縁を切るつもりだった。
しかし嫌がる酒井若菜は、関係をバラすと言われれ、酒井若菜を殺すしかなかったのだ。

鈴木浩介は江口のりこ、室井滋も殺した。


沢村一樹がハンドバッグを江口のりこに託さなければ、こんなことにはならなかった。
しかし沢村一樹は、妻と別れ、小池栄子と結婚しようと思っていた。
だからハンドバッグを隠滅しようなどと思ってもいなかったのだ。

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原作もこれまでのドラマも犯人は妹尾なんですけど、決定的に違うのはハンドバッグを食堂の店員に渡すのは妹尾だったと記憶している。
そして妹尾と愛人関係の町田はは妹尾と笠原信子の不倫関係を疑い調べ脅しにかかる。

そして自分が顔を見られたかもしれない食堂の店員、アパートの管理人を殺した。
それにより、西脇の愛人旅行ももみ消したからと言って、西脇に金を要求する。

ま、大筋では原作と変わらないかもしれないけれど、やけに西脇医師が良い人になって驚く。
てか、不倫純愛にしたかったのかなぁ？

鈴木浩介は沢村一樹に金を要求しない。
そして自分は顔を見られたわけでもないのに、江口のりこを殺したのはよくわからなかったなぁ。
やっぱりここは鈴木浩介が江口のりこにハンドバッグを渡しに行かないとねぇ・・・。


昨日の「地方紙を買う女」がかなりひどかったので、今作は面白く感じられた。
まずこの「黒の樹海」は、改悪しなければそこそこ面白く出来上がるのよね。
だから映像化もしやすいのではなかろうか。

北川景子は美人だから見られたけれど、やっぱり演技力に少々難があるなぁ。
それでもうまくなったほうかな。
それは向井理も同じく。
鈴木浩介もなんか違うかなぁって思った。
刑事役でちょっと出演していた尾美としのりの方が良かったのに（苦笑）

脇が上手い人ばっかりだったからねぇ。
主演二人の粗は見えるな。
英語を話しだしたときはなんなんだ？って思ってしまった。
門番の外人、口軽すぎ


今回の作品は現代設定にしてもさほど違和感がない。

松本清張サスペンスは出演者が豪華。



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キャスト
笠原祥子：北川景子
吉井貴志：向井理
西脇満太郎 ：沢村一樹
笠原信子：小池栄子
西脇亜佐美：麻生祐未
小川カズ：室井滋
佐敷泊雲：古田新太
妹尾郁夫：鈴木浩介
倉野むら子：山本未來
鶴巻完造：六平直政
安原國政：尾美としのり
町田知枝：酒井若菜
斎藤常子：江口のりこ



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コメント 2

コメントの受付は締め切りました

tarotaroさん、こんにちは。

なかなか見応えのあるドラマでした。ドローン空撮による事故現場シーンなど迫力ありました。回想シーンで小池栄子の背後にトラックが突っ込んでくる映像は怖かった

見落としあるかも知れませんが、見ていて疑問点もありました。

■北川景子は予めラファエロを調べていたのか？

沢村一樹が案内した店がラファエロとわかり、酒井若菜の自殺した日の同行者を向井理に調べさせ、鈴木浩介が犯人と確信したのでしょうか？
そりにしては警察の到着がやけに早く、「同行願えますか？」もなく連行して、不思議に思えました。

■鈴木浩介はなぜ北川景子を監視してたのか？

北川景子が姉の真相を探っていたのは向井理しか知らなかったのに、なぜ監視してたのか？
沢村一樹が実妹であることをバラし、警戒してたのでしょうか？

■鈴木浩介はどうやって江口のり子を見つけたのか？

顔は知らないハズだし、到着時刻もわからないのに、すっと車寄せできたのは？
最寄り駅で、キョロキョロしてる女を待ってたのでしょうか？

ご指摘のとおり、姉のバッグを届けたのが鈴木浩介でないと無理があるのでは？

とまあ、疑問符がありますが、最後にカタルシスがあったのでよかったです。

小池栄子が最後に差しのべた手は、妹にではなく愛していた沢村一樹に対してであった。

う～ん綺麗だ
by ヒロくん (2016-03-14 15:46) 

ヒロくんさん、書き込みありがとうございます(*ﾟ▽ﾟ*)

ヒロくんさんの疑問、すべて曖昧なままでしたね。
原作では沢村一樹と鈴木浩介の共犯だったのが、鈴木浩介の単独犯にしてしまったことで、ひずみが出てしまったのではないでしょうか。

前夜のドラマでは失敗してしまった現代へのアレンジもこの作品だと成功していましたね。
オーソドックスな2サスということで見やすかったなぁって思います。

後半は小池栄子が主演のドラマみたいになっていましたが、それはそれでありですね。
小池栄子は上手な役者ですね～。

by tarotaro (2016-03-14 23:37)