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松本清張ドラマスペシャル 「地方紙を買う女」ネタバレ 感想~スマホがある時代に「地方紙」は買わない。 [気になる2時間ドラマ/SPドラマ]

松本清張ドラマスペシャル 「 地方紙を買う女 作家・杉本隆治の推理」
金沢の地方紙で連載している推理小説を、東京の女性から「購読したい」という依頼があったことを聞き、疑念を抱くことから始まる傑作ミステリー!広告




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[あらすじ]
 小説家の杉本(田村正和)は、地方紙・金沢日日新聞の連載が決まり、東京から金沢へ移住。自らの作家生命を賭け、連載小説「遠い記憶」の執筆に専念している。作品の評判は上々、同紙文化部長の服部(佐野史郎)から連載の延長を依頼される。

 そんな折り、東京に住む芳子(広末涼子)という女性から「『遠い記憶』を読みたいので購読したい」という手紙が新聞社に舞い込んだことを聞かされる。芳子はどこで自分の小説を読んだのか、そしてなぜ途中から読みたいというのか?杉本はささやかな疑問を抱くが、アシスタントのふじ子(水川あさみ)は手紙は服部の捏造ではないかという。杉本が候補になっている文芸賞の落選が決まり、執筆意欲を失わせないように、と。
 居ても立ってもいられなくなったふじ子は一人上京。芳子の存在を確認すると一旦は安心する。しかし、身分を偽り接近した芳子から何がしかの思惑を感じ取り、疑惑を払拭することはできなかった。

 数日後、芳子から「遠い記憶」がつまらなくなったから、と購読を断る手紙が送られてきた。小説は最近になって面白くなってきたはず。杉本には自信があったし、小説家仲間の東山(橋爪功)もそれを認め「失礼な」と鼻白む。杉本は芳子の一連の行動に一つの決断を下した。
「この読者は、私の小説が読みたくて、新聞を購読したのではない」と。

 ならば、なにが目的で金沢日日新聞を購読したのか。杉本とふじ子は、芳子が購読を希望した日付の新聞から詳細に読み返し、東京と北陸を結ぶある心中事件の記事を見つける。それは東京のデパート警備員・庄田(駿河太郎)と愛人でデパート店員の梅子(須藤理彩)の遺体が関野鼻で発見された、というものだった。
 芳子が読みたかった記事は、この心中事件に違いない。確信した杉本は、銀座の高級クラブで働く芳子を訪ねる。杉本が「遠い記憶」の著者とわかり、素直にわびる芳子。夫の潮田(北村有起哉)は代議士の秘書のため、羽咋に単身赴任。自分は東京で、今は亡き姑の介護に追われていたという。その夫も秘書を辞め、15年ぶりに東京で一緒に暮らせるようになる。幸せになれますね、という杉本の言葉に、なぜか芳子は複雑な表情を見せる。
 初対面の男女の何気ないやりとりだったが、杉本は帰り際そっと1枚の写真を置いて店を出る。確認した芳子を震撼させたその写真、そこに写っていたものとは?

 金沢へ帰った杉本は、ふじ子とともに心中事件、潮田の周辺などを調べ始める。庄田と梅子は本当に心中だったのか?他殺だとすれば、芳子がどう関わったのか?すべては真実が知りたいため…。小説家の業に突き動かされた杉本の前で明らかになる真実とは!?
[HPから引用]

原作はコチラ

地方紙を買う女/松本清張


小柳ルミ子主演の「地方紙を買う女」は見たかなぁ。
内田有紀主演版は見ました。
千原ジュニアが出てました(苦笑)
内田有紀版は去年再放送してましたしね。
高嶋政伸の役が今回の田村正和の役。
内田有紀の役は、広末涼子。
内田有紀はボロアパートに住んでいたけれど、広末涼子は代議士の妻。
この改変が吉と出るか凶と出るか。

広末涼子は▽ゼロの焦点以来の松本清張作品かな?


悪女役は初めてかも??





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ええ!!!スマホがある!!!

松本清張作品は現代にしたらダメだって!!
スマホがあるんだったら、わざわざ「地方新聞」を買う必要がないやん!!!
今時どこでも読めるよ。
わざわざ買わないくてもイイやん・・・。←大切なことなんで2回言いましたw
小説が読みたいからって理由なんだけど、本意は自分が心中に見せかけて殺した男女の遺体があがるかどうかの記事がみたいだけなのに。
であればそのスマホで確認できるやん。

旦那がいるのに、しかも政治家の秘書なのにクラブで働いているという設定もかなり強引。
んでもって、心中事件に疑問を持った田村正和を殺そうとして、離婚する。



中絶手術は失敗で子供ができない身体になった。
しかし夫には言えなかった。
でも母には言いました。
胸の中にしまいこんでおけずに、赤ちゃんを処理したと。

私は幼い頃に両親をなくした。
祖母が死んだときに夫に会った。
姑に尽くした。



+++++

庄田(駿河太郎)と愛人でデパート店員の梅子(須藤理彩)はグルだった。

広末涼子はしてもいない万引きをしたと言われた。
庄田は妻子もあるくせに、広末涼子の身体も金も要求する。

広末涼子の夫が政治家の秘書であることを知るとどんどん金を要求する。
金に困った広末涼子はクラブでホステスとして働く。

ある日庄田が青酸カリを持ってきた。
工場で働いている友人から預かったと言う。←なんでやねん?そんなことってあるか!!
この青酸カリで妻を殺したいらしい・・・。←脅迫している相手に渡すな!バカか。

そんな時大杉漣(政治家)が大臣に決まり、夫(北村有起哉)は晴れて秘書を卒業出来ることになった。
これからは一緒に暮らせる。

しかしそれを知った庄田は広末涼子を殴る。

青酸カリは自分の手にある。
二人を殺すしかない。

庄田と梅子を旅行に誘い出し心中に見せかけ殺す。

++++

広末涼子は幸せになりたかったと言う。
ただひとりの家族である夫と幸せになりたかった。

自首をする広末涼子。





よくもまぁ、こんなにハチャメチャな設定にしたなぁ。
田村正和を主役に持ってくるのは良いよ。
でもやけに昭和なホステス風味の広末涼子なんだから時代設定は昭和でしょうに。
別に昭和初期でなくても、昭和後期でもいいからさ。

スマホでなくともインターネットがある時代だと、地方紙は買わない!!
買わなければ広末涼子の犯罪に疑問を持つ小説家はいなくなる。

完全犯罪成立したのにさぁ。

余計なことするからバレたんじゃんか。


原作は短編だから、いろいろ肉付けしないと2時間持たなかったのかしら?
それにしてももう少し丁寧に作って欲しかったなぁ。


田村正和御大は、もう数年前から声の調子が悪いので、「古畑任三郎」は無理だけど、「松本清張」の作品には合うと思う。
なのにこんなことになっちゃうなんてさ・・・。

青酸カリ入手のくだりなんて、ヤケクソみたいでしたねぇ。
脅迫している相手に「青酸カリ」を預けるなんて、限りなく自殺に近いんじゃないの?


広末涼子も3人も子供を産んだら、肘や膝に年齢が出てきた。
ホステスファッションの露出が辛くなってきてないか?

脇も豪華でお金もかかっているんだろうけど、それであればほかにお金をかければ良かったんじゃないかなぁ?
昭和設定のドラマってお金がかかるらしいけれど、主役だけ豪華にしてあとは無名でも演技力のある俳優を使えば良かったじゃない?
橋爪功さんだって無駄使い、渡辺麻友なんて演技力云々以前にあの役は必要な役だったのか????


原作では確か主人公が自殺(原作の主人公は広末涼子の役)だったと思うんだ。

そして内田有紀版は、小説家を殺し、小説家の遺作「地方紙を買う女」が出版された。
(こんなもん出版されて、内田有紀は逮捕されないのか?とびっくりしたが)

今回は自首。

"自首"が一番松本清張らしくないよねぇ。

そして自殺だと思っていた父が他殺だと知って子供たちは喜べるんでしょうか?
実際、万引きをでっち上げて女性を脅迫し金と体を要求、挙句自由になりたいからか、母親の殺害を依頼した屑ですよ?
心中の方がまだ温かみのある人間だと思ってしまうわ(苦笑)
そりゃ妻は殺されずに済んだし、保険金ももらえるからウハウハなのかもしれないけどさ。

「ナオミとカナコ」の二人が同じ潮田芳子役を演じたけど、私は内田有紀版の方が好みかなぁ。
原作は戦後すぐの時代設定だったので、内田有紀版もわりと現代に近かったけれど、そこまでおかしくなかったもんなぁ。


「スイートなスイートな永遠の終わりのこない幸せ」

これも松本清張作品には似合わないセリフ。
そして中絶手術や姑の介護とか・・・・あんまり関係がないような気がしたなぁ。


田村正和の雰囲気をもってしても、松本清張の世界観は無理だったなぁ。
正和のせいじゃないけど。



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出演
杉本隆治:田村正和
潮田芳子:広末涼子
田坂ふじ子:水川あさみ
潮田早雄:北村有起哉
広田:片瀬那奈
庄田咲次:駿河太郎
雪乃:渡辺麻友
小島警部補:木下ほうか
福田梅子:須藤理彩
庄田恵:西田尚美
由紀子:遊井亮子
潮田久子:佐々木すみ江
服部:佐野史郎
山下県警本部長:寺島進
本間精次郎:大杉漣
東山善吉:橋爪功
             ほか



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月曜ゴールデン『税務調査官 窓際太郎の事件簿27』ネタバレ感想~二日連続、稔侍を見る勇気。 [気になる2時間ドラマ/SPドラマ]

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月曜ゴールデン『税務調査官 窓際太郎の事件簿27』

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[あらすじ]
世田谷南税務署の窓辺太郎(小林稔侍)は「窓際」と呼ばれている。もともとは国税局の査察課長という要職にあったのだが、ある事件の捜査中に部下を死なせてしまい、その責任を問われてヒラの税務署員に大左遷されたのだった。しかし、太郎にはもうひとつの顔があった。難事件があれば、国税局査察部長・森村(北村総一朗)の命を受けて悪を懲らしめる陰の税務調査官なのだ。
東京国税局の査察官・斉藤武雄(長谷川純)が殺され、太郎は森村から真相究明を命じられる。森村曰く、斉藤は妻・裕美子(原田佳奈)の北海道の実家付近の土地売買取引がおかしいと感じ、独自に調査をしていたというのだ。本来は農地であるはずの土地を「太平洋土地開発」という会社が取得し宅地に転用しており、その手続きの過程に斉藤は不信感を抱いていた。
太郎は出産間近の裕美子を北海道の実家に送り届け、斉藤が追っていた不正疑惑を調べるために札幌税務署由仁支所に研修の名目で派遣される。税務署勤務2年目の田上悠(高部あい)と行動を共にしながら、太郎は不正の真相に迫っていく・・・。
[HPから引用]

27弾ですか。


脇は良いんです。

麻生祐未、渡辺いっけい、野村昭子。

野村さん、ちょっと痩せたなぁ。

にしても、87歳ですよ!!!

ず~~っと昔から、野村さんの印象が変わらない。

ず~~~っと、おばあちゃんだ。

さすがに痩せて、ちょっと辛そうに見えないわけでもない。

野村さん、インテリの役を演じることが少ないので、インテリには見えないんだけど(ごめんやで)。



桜蔭高等女学校(現・桜蔭中学校・高等学校)、東京薬学専門学校(東京薬科大学)卒業。
薬剤師免許所持者。
薬剤師として東京大学の付属病院に勤務していたそうです。

87歳という年齢を考えると、きっとエエとこのお嬢さんで、頭も良かったんだろうな。

いつまでも可愛いおばあちゃん役を演じて欲しいね~。


+++++++

ま、このシリーズですから、なんの説明もいらん。

犯人・・・ってか。

ま、犯人か。

片桐竜次が悪です。

手下がせんだみつお、ナハナハ!!

SDカードが、生まれてくる赤ちゃんに贈られる父からのアルバムに入ってました。

最後の立ち回り。

最後の黒スーツ。

中盤の「つけまつける」を踊る稔侍。


とにかく走る稔侍。

どれをとっても既視感ハンパないっす。

そろそろ嘱託職員にならんとね。


そして、最近2サスにもゴリ押しオスカー。


高部あい。


高部と言ったら、積木くずししか思い出せないにゃん




高部あい。


可愛いのかもしれないが、声はキンキン、演技は下手クソ。

主役にはゴリ押しできないのか。

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[キャスト]
窓辺太郎:小林稔侍
  ○
椿 薫:麻生祐未
  ○
島崎春男:渡辺いっけい
矢田秋男:出川哲朗
北島冬美:小林千晴
森村真一郎:北村総一朗
  ○
窓辺トメ:野村昭子
  ○
斉藤裕美子:原田佳奈
斉藤武雄:長谷川 純
 
高橋光男:田村 亮
 
田上 悠:高部あい
鈴木栄太:金井勇太
鈴木啓弌:尾藤イサオ
鈴木苗子:赤司まり子
 
水原健司:片桐竜次
神部貞雄:せんだみつお

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