松本清張没後25年特別企画「誤差」 ネタバレ 感想～松本清張の雰囲気はなかった。

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山梨県警の山岡慶一郎（村上弘明）は、部下の伊崎美里（剛力彩芽）と共に現場へ急行。身元がわかるものは一切残されていなかったが、金品は手つかずのまま。

女将の川田沙織（水沢アキ）によると、澄子は４日前から夫の忠夫と一週間滞在する予定だったが、忠夫は仕事が入り昨日合流したばかり。今日は忠夫のみ一旦外出。戻ったあと「家内はよく眠ってるから、そっとしておいてほしい」と連絡を入れて再び外出してしまったという。
なぜか担当仲居の鵜飼理沙子（齋藤めぐみ）の姿も見当たらない。

一方、澄子を解剖した法医学教授・立花亮介（陣内孝則）は吉川線と呼ばれる傷を発見するが、その傷に気になる点を見つける。

山岡と美里が湯治客全員を聴取すると、ファーコートを着た怪しい女性を目撃したとの情報が。また宿帳に書かれた安西夫妻の住所と氏名はデタラメだと判明。
安西夫婦は…、ファーコートの女性は、誰なのか？そして一連のニュースを東京の街角のモニターで見つめる謎の女（松下由樹）の正体は？そんな中、理沙子の遺体が発見され事件はさらに混迷していく――。

[HPより引用]

原作はコチラ

松本清張/「誤差」

田中美奈子はクラブのママで不倫相手との旅行だった。

その相手は竹田宗一（小市慢太郎）。
そして謎の女設定の松下由樹が小市慢太郎の本妻。

松下由樹は夫の不倫を知り、田中美奈子に別れて欲しいと頼む。
田中美奈子はそれはできないと言うが、最終的には了解する。
山梨から帰宅した松下由樹は田中美奈子が殺されたことを知る。
別れ話を切り出した田中美奈子を夫が殺したのではないか？と疑う。


小市慢太郎、自殺。

遺書は殺人事件のことは書いてなかった。
ただ生きているより死んでいる方が良いと書いているだけだった。

被疑者死亡で事件を終わるはずだったが、小市慢太郎の遺体には田中美奈子を殺害した痕跡がなかった。
小市慢太郎が書店から戻ったときには田中美奈子は死んでいた。
遺体を見て、不倫がばれると困ると思った小市慢太郎はその場を離れた。
しかし良心の呵責に耐え切れなくなり、自殺してしまった。
遺書には田中美奈子殺害には触れられていなかった。


陣内孝則は、田中美奈子の首についた吉川線が乾燥していたことが気になった。

当初、田中美奈子の死亡推定時刻は15時から16時としていたが、17時だったのではないか？
死亡推定時刻に誤差が生じたのだ。


犯人は大村雄也（矢柴俊博）


松下由樹が田中美奈子のもとをさった後、田中美奈子の部屋に入る矢柴俊博。

「不倫してんだろ？　
　ふしだらな女なんだろ？
　だから何してもいんだろう？」

抵抗した田中美奈子に逆ギレし絞殺。

仲居の理沙子はその一部始終を見ていた。

理沙子とは特別な関係だった矢柴俊博。
だから当初、理沙子は警察に通報せず、自殺を促される。

「単なる遊びだったのに・・・・。」

警察に通報すると言われ

「ああするしかなかった。
　ろくでもない女たちだよ！
　あんな女のせいで俺の人生が！！」


殴られる矢柴俊博、無様・・・。

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これ村上弘明主演シリーズではないんですね。
陣内孝則って刑事だったよなぁって思っていたのに、監察医。
主演3人は名前も違っています。
でも・・・ま・・・・。

オスカーだらけなことには変わりありませんが。


原作は多分未読です。
読んだかもしれないけれど、忘れています。
村上弘明さんがかなり高圧的で情熱的な刑事でしたね～。
最後の説教も。
今回は陣内孝則と剛力彩芽の演技も気にならなかった。


しっかしこんなにキレやすい犯人が、これだけ女癖の悪い犯人が、これだけ女に偏見をもった犯人が、前科はなかったんだろうか？

タイトルの「誤差」は現代ではありえないかも・・・。
原作が書かれた50年以上前なら通用しても、今では「はぁ？」と言う感じですよねぇ。
犯行動機もしっくりこないし・・・。


でも松本清張が2サスの礎を築いたのはこの作品を見てわかった気がします。

短編を２時間にするために、宮川一朗太や蛍雪次朗をスケベな役でミスリード。
考えたら、この作品の容疑者みんなスケベだったなぁw

スペシャルドラマにしてはチープでしたね～。
予算がなかったのかなぁw

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出演

山岡慶一郎…村上弘明
伊崎美里…剛力彩芽
立花亮介…陣内孝則
○
謎の女…松下由樹
○
安西澄子…田中美奈子
竹田宗一…小市慢太郎
岩渕静香…酒井美紀(友情出演)
古賀敏文…左とん平(友情出演)

滝沢和之…宮川一朗太
川田正弘…螢雪次朗
川田沙織…水沢アキ
胡桃沢秀美…細川ふみえ
胡桃沢行則…矢野浩二
大村雄也…矢柴俊博
磯川ふみ江…宍戸美和公
芝原康子…久保田磨希
酒井善信…三田村賢二
鵜飼理沙子…齋藤めぐみ





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