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火曜サスペンス劇場 女監察医 室生亜季子(1)「歩き出した白骨死体」 ネタバレ 感想~貫禄の浜木綿子。 [気になる2時間ドラマ/SPドラマ]

火曜サスペンス劇場 女監察医 室生亜季子(1)「歩き出した白骨死体」
血液鑑定、復顔、復声、甦った死者が今真実を語る!

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[あらすじ]
埼玉県内で廃車ごと灯油で焼かれた黒こげの焼死体が発見された。新米の監察医・室生亜季子の所見によれば、年齢は40歳くらい。他に身長、血液型が分かった。該当する人物が2人いる。主婦・雅代の話では、夫の秀夫が博打の借金がもとで2年前から失踪中。スナックママ・久子も、失踪中の夫・仁ではないかと警察に来た。2人の失踪者は、ともに生命保険にも加入していた―。
[HPから引用]

浜木綿子の室生亜季子シリーズの第1作1986年の作品。

宮川一郎の脚本。

浜木綿子51歳。
めっちゃ若くて綺麗な51歳です。
このシリーズで、浜木綿子はナレーションんも務めるんですが、滑舌がよくて聴きやすいんだよなぁ。

第1作は観たことがあったようななかったような・・・。
このシリーズは25年にわたって続き、火曜サスペンス劇場枠の大トリを飾った。

警察関係者でいうと、私がリアルタイムで見ていたときは、”左とん平”でしたが、第1作は”すまけい”。
パカパカパカパタバコを吸う警部。
退職後もちょくちょく出てこられましたけどね。
お元気そうな”すまけい”さん。
2013年に亡くなられていたのですね。
知りませんでした・・・。


刑事とニコイチで行動しているのが大場順。
脇役刑事を演じさせたら日本一!!
そして主人公以外で唯一全作に登場。


今でこそ監察医と言えば、名取裕子さんですが、30年前は浜木綿子さんでした。
第1作目は盛りだくさん。

血液検査でDNAを調べ、親子でないことを証明したり、スーパーインポーズで復顔したり、息子の声で殺されたはずの父親の声を復声したり。
1986年ですら、科学捜査はここまで進んでいたのかと・・・。

室生亜季子の夫は監察医だった。
同僚・北村和夫 と山へ出かけ転落死してしまう。
当時二人は助教授の座をかけたライバルだったので、夫の死に疑問を持ってしまう。
解剖の結果、夫はくも膜下出血を起こし、転落したのだった。
北村和夫 は、何かを見つけ、自分の目の届かぬところへ行き、転落したと言っている。

北村和夫 を疑ってしまった自分を恥、北村和夫 の下で監察医になる勉強をし、川越市で内科の医院をしながら、警察から頼まれた遺体を解剖している。

北村和夫さんは良い声で、そのあたりは北村有起哉にも受け継がれているな。


++++

柏木由紀子は膠原病を患う浜木綿子の患者。
夫は蒸発していない。

ある日、スナックママ・久子から電話で交換殺人を持ちかけられる。
しかし無視していると2ヶ月後、
「(柏木由紀子の)旦那を殺してやったから私の夫も殺せ。」
と言う。

私の旦那を殺したら、アンタの旦那の死体も見つかるようにしてやる。

死体が見つからなければ、保険金も手に入らない。
膠原病では働くこともできず、小学生の息子は新聞配達までしている。

柏木由紀子は言われたとおり、酒に酔って寝ている男のクビを締め、灯油をかけて焼いた。
しかし、その死体は替え玉だった。

スナックのママ久子とその夫は最初から保険金をだまし取るつもりだったのだ。

しかし監察医・浜木綿子の解剖と機転で、最初の死体はスナックのママの夫ではないと判断され、保険金はおりない。

柏木由紀子の夫の死体は発見され、柏木由紀子には保険金が降りる。

久子は柏木由紀子を脅す。
保険金を半分よこさないと、アンタに交換殺人を持ちかけられ、アンタが人違いで殺人を犯したと警察に言ってやる。

久子のクビを締めて殺してしまう柏木由紀子。
久子の夫は自供。

具合が悪くなり、浜木綿子に保護されていた柏木由紀子も自首する。


++++

なんで急に見ず知らずの人間に交換殺人を持ちかけたかというと、スナックのママの夫が柏木由紀子の夫と知り合い、自殺して保険金を妻子に残したいと思って家出をしたが、死にきれないと言ったからだった。

んでもって、柏木由紀子が最初に殺した身代わりの人間は、柏木由紀子が殺したわけではなく、その前にママ夫婦が殺していたようだった。

にしても、勝気なスナックのママを膠原病で今にも死にそうな柏木由紀子が殺せるのかなぁと思ったりもするw
殺されたママの爪にあった皮膚片から膠原病患者のものだと言うわかりやすい物証まで。
それでもナレーションで浜木綿子は
「柏木由紀子さんを罪に問えるのでしょうか。」
と言う。
ま、この状況で責められないと言うことですけど、罪には問えるでしょう。
情状酌量はあると思いますが。


++++

可愛そうなのは柏木由紀子の息子。
父親はならずものだったから嫌いだったみたいだけど、最後には父親の声を復声して

「お母さんを守ってくれ」

なんてテープを聴かせ、

「これが精一杯のプレゼント」

って・・・・・。

いや、作られたモノってバラしたらあかんのでは?


1980年代の作品だけれども、物証も申し分ないし、主人公が”監察医”であり、好奇心旺盛で正義感が強く、時には無茶なこともする。
2時間ドラマの主人公としてこれ以上ない性格の持ち主・室生亜季子。

このシリーズで37作も作られたことが頷ける第1作でした。

全く矛盾も無理もないシリーズ第1作目。

来週から37作まで放送してくれるのかしら???

楽しみ~~~。
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○出演者
室生亜季子…浜木綿子
田原警部…すまけい
北川雅代…柏木由紀子


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