宮部みゆきサスペンス「模倣犯」後篇 ネタバレ 感想~ピースの首が飛ばなくて良かった! [気になる2時間ドラマ/SPドラマ]
宮部みゆきサスペンス「模倣犯」後ろ篇
累計420万部を突破した宮部みゆきの代表作が中谷美紀・坂口健太郎ほか豪華キャストで待望の初ドラマ化!
未曾有の連続誘拐殺人事件の真相は…!?
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[あらすじ]
原作はコチラ
模倣犯/宮部みゆき
映画版はコチラ
テレビに出るまでの売れっ子になった中谷美紀。
その中谷美紀に満島真之介の妹・清水富美加と代理人のピース・坂口健太郎がやってくる。
満島真之介の家族は一家離散。
清水富美加は兄・満島真之介の無実を訴える。
その清水富美加に反感を持つ濱田龍臣。
++++
中谷美紀は人を信用しすぎだ。
ピースを家にあげるなんてなぁ。
「なぜ人は物語にみせられるんでしょう?
現実がクソだからです。
面白い物語を作りたいなら、生き餌を与えないと・・・。」
ちょっと気持ち悪さを出してきたピース。
ネットでは、中谷美紀が犯人を煽り、男の被害者を出してしまったと「まとめちゃんねる」ができた。
++++
刑事裁判が開かれない以上、民事裁判で加害者家族に損害賠償請求しようと、被害者の会が結成されようとしていた。
被害者家族VS加害者家族
「被害者の会」結成の会合に中谷美紀が乗り込み、「着手金詐欺だ」と言う。
そこに清水富美加も乗り込む。
被害者たちは清水富美加に暴行をする。
庇った濱田龍臣がケガをした。
そしてこの騒動はピースによって週刊誌にリークされる。
清水富美加は勝手に乗り込んできたのに、清水富美加乱入も中谷美紀の策略だと記事に書かれる。
+++++
山本裕典の過去を調べる中谷美紀。
ずっと幼い頃に亡くなった姉の幽霊を見ていた山本裕典が、小学校4年生のときからぱったり見なくなる。
小学校4年生のころに、ピースが転校してきた。
中学2年生のころに、ピースの命令で山本裕典が満島真之介を殺そうとしたことを突き止める。
ピースにそのまま伝える中谷美紀。
なぜ、その事実を真正面からピースにぶつけたんだ・・・。
しかもザコライターって言われた。
話しているうちに、自分へのバッシングを煽り、週刊誌にリークしたのはピースだと気づく。
大川公園の事件発覚前からピースの物語は始まっていた。
そして、理由はない。
それが僕の物語。
あなたは最高の観客。
いや、登場人物です。
犯人だってバラしちゃったけど、ピース?
原作でここまで自爆してたっけピース?←ピースはこんなにすぐボロを出さないイメージだったけど。
これこっそり録音されてたらどうすんだ、ピース?
中谷美紀、ピースが犯人だと確信する。
編集長に「ピース」が犯人だと言う前に警察行けばいいのに・・・。
証拠はないけど。
原作では主人公ではない前畑滋子が主人公になっちゃったからなぁ。
ちょっとマヌケすぎるんだよなぁ。
これだとピース主導で何でもありになっちゃうわ。
マヌケな前原成子がピースが犯人だと暴けるはずがない!
++++++
清水富美加が女になっていた。
橋爪功と濱田龍臣が清水富美加とピースに会う。
ピースに違和感を覚える橋爪功。
ピースが所用で退席したあと、週刊誌の記者とカメラマンが乗り込む。←いろんな場所に色んな人がやたら乗り込むよね・・・。
被害者家族と加害者家族の写真を撮る。
リークしたのはもちろんピース。
そして濱田龍臣も最初から週刊誌がホテルのロビーにいた事に気づく。
カメラマンのカメラを取り上げ、写真を消す清水富美加。
そこには週刊誌の女性記者とピースのイチャイチャ写真があり、呆然とする。←ピースは枕もするのか。
写真を全て削除し、週刊誌の記者とカメラマンが出て行く。
濱田龍臣は、「被害者の会」のあの写真も、ピースがリークしたのではないかと言うが、清水富美加に殴られてしまう。
清水富美加、あっさり自殺。
ピースのマインドコントロールすげーね。
満島真之介もかわいそうだ。
妹がピースに洗脳されて、「薬を飲め」と命令されて、飲んで死んじゃったなんてな。
最後の最後に、兄の無実を信じられず、ピースの言うことを信じてしまったのが、無念だっただろうな。
でも普通なら・・・防犯カメラにピースが映っているだろうから、普通なら捕まると思うけどね。
原作では飛び降りだったような気がしたけど・・・。
+++++
ピースの両親はピースが生まれてすぐに離婚。
父はピースは自分の子供ではないと言った。
母は、は80歳の資産家の愛人だった。
ピースを連れて資産家のもとに転がり込んだ。
養子縁組をしようとしたが資産家の本妻と子供たちに反対された。
DNA鑑定が行われたが、ピースは資産家のじいさんの子供ではなかった。
遺産を放棄するかわりに、生前贈与という形で株券や別荘などを受け取った。
別荘が気に入った母はひとりで群馬に引越し。
ピースはマンションにひとり暮らしだった。
殺害現場は群馬の別荘。
ピースの名義ではなく、母親の名義だった。
群馬にピースの別荘を探しに行く、中谷美紀。
普通、女ひとりで真犯人の別荘を探しに行かないだろ!!
しかも夜!!!
でも急に警察きたー!!
暗闇から岸部一徳。
警察も捜査は続けていた。
科捜研の頑張りとNシステムにより、犯人(山本裕典と満島真之介)らが群馬に潜伏していたことを突き止める。
二人は群馬には縁もゆかりもないので、関係者を調べるとピースが浮かび上がった。
ここから先は警察に任せろ!!
+++++
ピースVS前畑滋子
生放送で二人が対決することになる。
中谷美紀はピースに
「次の物語は濱田龍臣の事件。
主役は加害者の娘で、敵役が濱田龍臣」
だと言われ、番組に出ることを決意。
世論はピース。
中谷美紀は火だるまになる覚悟だ。
テレビ局下衆すぎ、被害者の顔写真並べるなんて、最悪だ~。
ピース、腹立つわ~~~。
追い詰められた中谷美紀。
ピースの言うことに反論はしない中谷美紀。
男性が殺されたことも、清水富美加の自殺も全て責任を感じていると言う。
しかしピースが唱える真犯人Xがいる説を調べ始めていると言う。
Xの人物像として、ピースの生い立ちを話し出す。
犯人Xは、みんなに事故で死んでくれたらいいのにと思われながら生きてきた。
Xは、物語を作った。
中谷美紀は古い洋書を手に持つ。
これはアメリカで出版されたノンフィクションの本。
この中の犯罪が今回の連続殺人事件にそっくり。
女性ばかりが殺される。
この本では単独犯だった。
被疑者死亡で送検された。
しかし、犯人の友達だという男が登場し、真犯人は別にいると言い出す。
彼はマスコミの寵児となり、世論は彼をもてはやす。
しかし真犯人はその男だった。
その男が逮捕されたとき、警察とマスメディアに向かって
「だって面白かったから。
みんなも楽しんだだろう。」
と言ったという。
Xは悲劇を作り出しのではなく、喜劇を作った。
アメリカで実際に起きた事件はと今回の連続殺人事件はそっくり。
まさに猿真似。
真犯人Xは盗作した。
この物語はXのオリジナルじゃなかった。
Xは模倣犯にすぎない。
ピースが落い詰められて、CMに入る。
これは僕のオリジナルの物語だ。
模倣犯じゃない。
「今の発言は自分が犯人だと認めたようなものだけど、私たちそう受け止めてもいいのかな。」
スタジオをあとにし、のろのろと歩き出すピース。
マネキンだらけの部屋に逃げ込み、橋爪功の家に電話をかける。
「次の物語は濱田龍臣くんだ。
主役は加害者の娘で、敵役が君だ。
出版すると被害者の娘と約束した。
今、公園に彼女がいる。
彼女を殺せばいい。
彼女を殺す権利が君にある。」
橋爪功は反論。
「俺たちには助け合える人がいる。」
「お前は嘘つきだ。」
「お前の嘘はブーメランのようにお前に帰ってくる。」
「お前はただの人でなしの人殺しだ!」
「この人でなしの人殺しのクズ野郎!
二度とここにかけてくんじゃね!!!!」
++++++
加害者の娘に会う濱田龍臣。
「本当のことは帰り道を見つけて帰ってくる。
オレには助け合える人がいるから。
だけど、お前を助けられない。」
私には誰もいないと泣き出す。
私にはお金もないとゴネる。
助けられないと言いながら、お金を渡す濱田龍臣。
「橋爪功がまずうちに帰って、お母さんのことを安心させてやれって。」
いやいや・・・。
こんな子嫌だ~。
なんでお金をやらなきゃいけないんだよ~~~。
警察に訴えれば良いのに。
確かに加害者の娘は加害者ではないけど、被害者の家族は被害者だ。
ここまで被害者の家族を追い詰めた加害者の娘は加害者になったんじゃないか?
どう転んでも、お前の父は死刑だ。
死刑になるようなことをしたんだし、そんな父親を助けたって幸せにはなれない。
母親が生きているなら、娘に教えてやれよ。
++++++
機動隊やらなんやら、警察が到着。
「二年前、石田ニコルを”おばけビル”で殺したことから始まった物語はもう終わりだ。」
ピースが立てこもる部屋の前で言う。
二年前じゃない。正確には二年と四ヶ月前だ。
「僕が母を殺したところから始まった。」
ピース、逮捕。
「話は後で聞く。
それが俺の仕事だからだ。
オレはもうお前にうんざりだ。」
+++++
「これで事件が解決。」
室井滋に語る橋爪功。
目を覚ます室井滋。
「マリコ、マリコはどこ・・・?」
酔っ払う橋爪功。
何が解決だ。
事件は終わってなんかいないぞ。
マリコ、帰ってこい。
母さんが呼んでるぞ。
帰ってきてくれよ・・・・。
泣き崩れる橋爪功。
オレの初孫なんだよ・・・・。
豆腐屋、閉店。
橋爪功が刑事に見えた。
一番、しっかりして信頼できる人は橋爪功。
橋爪功を主演にしたほうが良かったかも。
ずっとずっと頑張って、ずっとずっと誰かを支えてきた橋爪功が、最後に泣き崩れる。
家族を奪われた被害者からしたら、「事件が終わる」ってことはない。
ずっと溜めてた感情が爆発した橋爪功、さすが。
泣きそうになったな。
ラスト、豆腐屋を閉めた橋爪功。
心臓発作で入院中。
幸い、居候の濱田龍臣が気づき大事にはいたらなかったと言う。
いきなり有能になった中谷美紀。
ピースを追い詰める中谷美紀はさすが。
あのニセのノンフィクションの本。
あの本一冊で、あのハッタリでピースをどんどん追い込んでいった中谷美紀がオトコマエだったねぇ。
キャラが変わりすぎたけど、最後の対決は中谷美紀の真骨頂かも。
しかし途中はねぇ、イライラしたよね(苦笑)
夫の杉本哲太にも愛想をつかされるしね。
そりゃそうだ。
舅が倒れていたのに、スマホを家に置いたまま取材にかけたんだから。
最後には仲直りしたけれど、この夫婦うまくいかないような気もする(苦笑)
男より女の方が仕事ができたり、学歴があったりするとねぇ。
松嶋菜々子と泰造夫婦と同じじゃない~?
ピース役は難しいよねぇ。
別に坂口健太郎が悪かったとは思わないけれど、良かったなぁ!すごい!と思えないのはやっぱりこの役が特殊だからかなぁ。
ピタリとハマる役者なんていないんだよ、多分。
そう思うと、坂口健太郎は新境地を開いたのではなかろうか。
犯罪に夢中すぎて、足元を救われたかのようなピース。
テレビ局はゲスで、それを見ている視聴者もゲスで、それを利用していたピース。
清水富美加を殺し、中谷美紀も殺そうとしたんだけど、逆に噛み付かれた。
山本裕典が最初に殺したのはおねえちゃんの霊だった。
それを教育したのはピース。
そして洗脳したピース。
詐欺師は洗脳できる人を見分けるの上手いんだよねぇ。
清水富美加も、途中までまともに見えたのに、急に狂ってしまったもんな。
でも・・・。
中谷美紀がピースの自白を録音しておけば、清水富美加は死なずに済んだ。
時代設定を現代に変えたので、ネットのあるなしでは随分印象も変わってしまうな~。
橋爪さんに救われた後篇。
あ、岸部一徳も良かったw
ラスト、中谷美紀の笑顔で終わるのはシュールすぎた。
結局、ジャーナリストにとって、事件は仕事であり、被害者にとって事件は終わらないと思わせる最後。
残酷で救われない。
ニセ弁護士のことはうやむやになったり、前篇に比べちょっと失速してしまったように思った。
ちょっと間延びしてたかなぁ。
けれど、やっぱり・・・。
映画より良かった!
あの映画はワタシが見た映画の中でも3本の指に入る愚作だったと確信してしまった(苦笑)
それでもやはり、宮部みゆき先生の本の映像化は設定が入り組んでいたり、キャラクターの情報量もすごいので、映像化には向かないと思う。
連続ドラマならもっと・・・と思ったりするけど、前篇にも書いたけど、連続ドラマだと精神的に苦しくなるかも(苦笑)
推理とかミステリーとしてではなく、娯楽作品として良かったんじゃないかと思う。
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前篇の感想はコチラ
宮部みゆきサスペンス「模倣犯」前篇 ネタバレ 感想~すでに映画を超えた。
キャスト
前畑滋子 ・ 中谷美紀
(ピース)網川浩一・ 坂口健太郎
高井和明 ・ 満島真之介
栗橋浩美 ・ 山本裕典
高井由美子 ・ 清水富美加
塚田真一 ・ 濱田龍臣
樋口めぐみ ・ 久保田紗友
前畑昭二 ・ 杉本哲太
田中管理官 ・ 国広富之
秋津信吾 ・ 眞島秀和
篠崎誠司 ・ 長田成哉
田川一義 ・ 笠原秀幸
浅井祐子 ・ 真飛 聖
前畑ちよ ・ 丘みつ子
浅川智也 ・ 山中 崇
江崎社長 ・ 森本レオ
岸田明美 ・ 石田ニコル
坂崎弘光 ・ 温水洋一
木村えり ・ 藤吉久美子
高井文子 ・ 藤田朋子
日高道子 ・ 有森也実
増岡匡史 ・ 渡辺いっけい
神崎警部 ・ 益岡 徹
木田隆夫 ・ 吉田鋼太郎
古川真智子 ・ 室井 滋
板垣雅子 ・ 高畑淳子
武上悦郎 ・ 岸部一徳
有馬義男 ・ 橋爪 功
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[あらすじ]
多数の犠牲者を出した連続誘拐殺人事件は、犯人2人の交通事故死という形で幕を閉じたかにみえた。ルポライター・前畑滋子(中谷美紀)は事件を扱った連載が好評ですっかり売れっ子になっていた。だが取材を進めるうち、主犯の栗橋浩美(山本裕典)はともかく共犯とされる高井和明(満島真之介)には、残忍な愉快犯とは程遠い印象を持つようになった。[HPから引用]
そんな中、主犯は生きており、「真犯人は第3の人物・X」と主張する著書を引っ提げて、網川浩一(坂口健太郎)という青年が華々しくマスコミに登場。事故死した2人と同級生だったという網川は、瞬く間に世論を味方につけていった。一方、疑問を抱きながらも、警察発表通り死亡した2人が犯人とする説を取る滋子は、しだいに不利な状況に追い込まれていった。
真実はどこにあるのか?滋子と網川の熾烈な闘いが始まる…。
原作はコチラ
模倣犯/宮部みゆき
映画版はコチラ
テレビに出るまでの売れっ子になった中谷美紀。
その中谷美紀に満島真之介の妹・清水富美加と代理人のピース・坂口健太郎がやってくる。
満島真之介の家族は一家離散。
清水富美加は兄・満島真之介の無実を訴える。
その清水富美加に反感を持つ濱田龍臣。
++++
中谷美紀は人を信用しすぎだ。
ピースを家にあげるなんてなぁ。
「なぜ人は物語にみせられるんでしょう?
現実がクソだからです。
面白い物語を作りたいなら、生き餌を与えないと・・・。」
ちょっと気持ち悪さを出してきたピース。
ネットでは、中谷美紀が犯人を煽り、男の被害者を出してしまったと「まとめちゃんねる」ができた。
++++
刑事裁判が開かれない以上、民事裁判で加害者家族に損害賠償請求しようと、被害者の会が結成されようとしていた。
被害者家族VS加害者家族
「被害者の会」結成の会合に中谷美紀が乗り込み、「着手金詐欺だ」と言う。
そこに清水富美加も乗り込む。
被害者たちは清水富美加に暴行をする。
庇った濱田龍臣がケガをした。
そしてこの騒動はピースによって週刊誌にリークされる。
清水富美加は勝手に乗り込んできたのに、清水富美加乱入も中谷美紀の策略だと記事に書かれる。
+++++
山本裕典の過去を調べる中谷美紀。
ずっと幼い頃に亡くなった姉の幽霊を見ていた山本裕典が、小学校4年生のときからぱったり見なくなる。
小学校4年生のころに、ピースが転校してきた。
中学2年生のころに、ピースの命令で山本裕典が満島真之介を殺そうとしたことを突き止める。
ピースにそのまま伝える中谷美紀。
なぜ、その事実を真正面からピースにぶつけたんだ・・・。
しかもザコライターって言われた。
話しているうちに、自分へのバッシングを煽り、週刊誌にリークしたのはピースだと気づく。
大川公園の事件発覚前からピースの物語は始まっていた。
そして、理由はない。
それが僕の物語。
あなたは最高の観客。
いや、登場人物です。
犯人だってバラしちゃったけど、ピース?
原作でここまで自爆してたっけピース?←ピースはこんなにすぐボロを出さないイメージだったけど。
これこっそり録音されてたらどうすんだ、ピース?
中谷美紀、ピースが犯人だと確信する。
編集長に「ピース」が犯人だと言う前に警察行けばいいのに・・・。
証拠はないけど。
原作では主人公ではない前畑滋子が主人公になっちゃったからなぁ。
ちょっとマヌケすぎるんだよなぁ。
これだとピース主導で何でもありになっちゃうわ。
マヌケな前原成子がピースが犯人だと暴けるはずがない!
++++++
清水富美加が女になっていた。
橋爪功と濱田龍臣が清水富美加とピースに会う。
ピースに違和感を覚える橋爪功。
ピースが所用で退席したあと、週刊誌の記者とカメラマンが乗り込む。←いろんな場所に色んな人がやたら乗り込むよね・・・。
被害者家族と加害者家族の写真を撮る。
リークしたのはもちろんピース。
そして濱田龍臣も最初から週刊誌がホテルのロビーにいた事に気づく。
カメラマンのカメラを取り上げ、写真を消す清水富美加。
そこには週刊誌の女性記者とピースのイチャイチャ写真があり、呆然とする。←ピースは枕もするのか。
写真を全て削除し、週刊誌の記者とカメラマンが出て行く。
濱田龍臣は、「被害者の会」のあの写真も、ピースがリークしたのではないかと言うが、清水富美加に殴られてしまう。
清水富美加、あっさり自殺。
ピースのマインドコントロールすげーね。
満島真之介もかわいそうだ。
妹がピースに洗脳されて、「薬を飲め」と命令されて、飲んで死んじゃったなんてな。
最後の最後に、兄の無実を信じられず、ピースの言うことを信じてしまったのが、無念だっただろうな。
でも普通なら・・・防犯カメラにピースが映っているだろうから、普通なら捕まると思うけどね。
原作では飛び降りだったような気がしたけど・・・。
+++++
ピースの両親はピースが生まれてすぐに離婚。
父はピースは自分の子供ではないと言った。
母は、は80歳の資産家の愛人だった。
ピースを連れて資産家のもとに転がり込んだ。
養子縁組をしようとしたが資産家の本妻と子供たちに反対された。
DNA鑑定が行われたが、ピースは資産家のじいさんの子供ではなかった。
遺産を放棄するかわりに、生前贈与という形で株券や別荘などを受け取った。
別荘が気に入った母はひとりで群馬に引越し。
ピースはマンションにひとり暮らしだった。
殺害現場は群馬の別荘。
ピースの名義ではなく、母親の名義だった。
群馬にピースの別荘を探しに行く、中谷美紀。
普通、女ひとりで真犯人の別荘を探しに行かないだろ!!
しかも夜!!!
でも急に警察きたー!!
暗闇から岸部一徳。
警察も捜査は続けていた。
科捜研の頑張りとNシステムにより、犯人(山本裕典と満島真之介)らが群馬に潜伏していたことを突き止める。
二人は群馬には縁もゆかりもないので、関係者を調べるとピースが浮かび上がった。
ここから先は警察に任せろ!!
+++++
ピースVS前畑滋子
生放送で二人が対決することになる。
中谷美紀はピースに
「次の物語は濱田龍臣の事件。
主役は加害者の娘で、敵役が濱田龍臣」
だと言われ、番組に出ることを決意。
世論はピース。
中谷美紀は火だるまになる覚悟だ。
テレビ局下衆すぎ、被害者の顔写真並べるなんて、最悪だ~。
ピース、腹立つわ~~~。
追い詰められた中谷美紀。
ピースの言うことに反論はしない中谷美紀。
男性が殺されたことも、清水富美加の自殺も全て責任を感じていると言う。
しかしピースが唱える真犯人Xがいる説を調べ始めていると言う。
Xの人物像として、ピースの生い立ちを話し出す。
犯人Xは、みんなに事故で死んでくれたらいいのにと思われながら生きてきた。
Xは、物語を作った。
中谷美紀は古い洋書を手に持つ。
これはアメリカで出版されたノンフィクションの本。
この中の犯罪が今回の連続殺人事件にそっくり。
女性ばかりが殺される。
この本では単独犯だった。
被疑者死亡で送検された。
しかし、犯人の友達だという男が登場し、真犯人は別にいると言い出す。
彼はマスコミの寵児となり、世論は彼をもてはやす。
しかし真犯人はその男だった。
その男が逮捕されたとき、警察とマスメディアに向かって
「だって面白かったから。
みんなも楽しんだだろう。」
と言ったという。
Xは悲劇を作り出しのではなく、喜劇を作った。
アメリカで実際に起きた事件はと今回の連続殺人事件はそっくり。
まさに猿真似。
真犯人Xは盗作した。
この物語はXのオリジナルじゃなかった。
Xは模倣犯にすぎない。
ピースが落い詰められて、CMに入る。
これは僕のオリジナルの物語だ。
模倣犯じゃない。
「今の発言は自分が犯人だと認めたようなものだけど、私たちそう受け止めてもいいのかな。」
スタジオをあとにし、のろのろと歩き出すピース。
マネキンだらけの部屋に逃げ込み、橋爪功の家に電話をかける。
「次の物語は濱田龍臣くんだ。
主役は加害者の娘で、敵役が君だ。
出版すると被害者の娘と約束した。
今、公園に彼女がいる。
彼女を殺せばいい。
彼女を殺す権利が君にある。」
橋爪功は反論。
「俺たちには助け合える人がいる。」
「お前は嘘つきだ。」
「お前の嘘はブーメランのようにお前に帰ってくる。」
「お前はただの人でなしの人殺しだ!」
「この人でなしの人殺しのクズ野郎!
二度とここにかけてくんじゃね!!!!」
++++++
加害者の娘に会う濱田龍臣。
「本当のことは帰り道を見つけて帰ってくる。
オレには助け合える人がいるから。
だけど、お前を助けられない。」
私には誰もいないと泣き出す。
私にはお金もないとゴネる。
助けられないと言いながら、お金を渡す濱田龍臣。
「橋爪功がまずうちに帰って、お母さんのことを安心させてやれって。」
いやいや・・・。
こんな子嫌だ~。
なんでお金をやらなきゃいけないんだよ~~~。
警察に訴えれば良いのに。
確かに加害者の娘は加害者ではないけど、被害者の家族は被害者だ。
ここまで被害者の家族を追い詰めた加害者の娘は加害者になったんじゃないか?
どう転んでも、お前の父は死刑だ。
死刑になるようなことをしたんだし、そんな父親を助けたって幸せにはなれない。
母親が生きているなら、娘に教えてやれよ。
++++++
機動隊やらなんやら、警察が到着。
「二年前、石田ニコルを”おばけビル”で殺したことから始まった物語はもう終わりだ。」
ピースが立てこもる部屋の前で言う。
二年前じゃない。正確には二年と四ヶ月前だ。
「僕が母を殺したところから始まった。」
ピース、逮捕。
「話は後で聞く。
それが俺の仕事だからだ。
オレはもうお前にうんざりだ。」
+++++
「これで事件が解決。」
室井滋に語る橋爪功。
目を覚ます室井滋。
「マリコ、マリコはどこ・・・?」
酔っ払う橋爪功。
何が解決だ。
事件は終わってなんかいないぞ。
マリコ、帰ってこい。
母さんが呼んでるぞ。
帰ってきてくれよ・・・・。
泣き崩れる橋爪功。
オレの初孫なんだよ・・・・。
豆腐屋、閉店。
橋爪功が刑事に見えた。
一番、しっかりして信頼できる人は橋爪功。
橋爪功を主演にしたほうが良かったかも。
ずっとずっと頑張って、ずっとずっと誰かを支えてきた橋爪功が、最後に泣き崩れる。
家族を奪われた被害者からしたら、「事件が終わる」ってことはない。
ずっと溜めてた感情が爆発した橋爪功、さすが。
泣きそうになったな。
ラスト、豆腐屋を閉めた橋爪功。
心臓発作で入院中。
幸い、居候の濱田龍臣が気づき大事にはいたらなかったと言う。
いきなり有能になった中谷美紀。
ピースを追い詰める中谷美紀はさすが。
あのニセのノンフィクションの本。
あの本一冊で、あのハッタリでピースをどんどん追い込んでいった中谷美紀がオトコマエだったねぇ。
キャラが変わりすぎたけど、最後の対決は中谷美紀の真骨頂かも。
しかし途中はねぇ、イライラしたよね(苦笑)
夫の杉本哲太にも愛想をつかされるしね。
そりゃそうだ。
舅が倒れていたのに、スマホを家に置いたまま取材にかけたんだから。
最後には仲直りしたけれど、この夫婦うまくいかないような気もする(苦笑)
男より女の方が仕事ができたり、学歴があったりするとねぇ。
松嶋菜々子と泰造夫婦と同じじゃない~?
ピース役は難しいよねぇ。
別に坂口健太郎が悪かったとは思わないけれど、良かったなぁ!すごい!と思えないのはやっぱりこの役が特殊だからかなぁ。
ピタリとハマる役者なんていないんだよ、多分。
そう思うと、坂口健太郎は新境地を開いたのではなかろうか。
犯罪に夢中すぎて、足元を救われたかのようなピース。
テレビ局はゲスで、それを見ている視聴者もゲスで、それを利用していたピース。
清水富美加を殺し、中谷美紀も殺そうとしたんだけど、逆に噛み付かれた。
山本裕典が最初に殺したのはおねえちゃんの霊だった。
それを教育したのはピース。
そして洗脳したピース。
詐欺師は洗脳できる人を見分けるの上手いんだよねぇ。
清水富美加も、途中までまともに見えたのに、急に狂ってしまったもんな。
でも・・・。
中谷美紀がピースの自白を録音しておけば、清水富美加は死なずに済んだ。
時代設定を現代に変えたので、ネットのあるなしでは随分印象も変わってしまうな~。
橋爪さんに救われた後篇。
あ、岸部一徳も良かったw
ラスト、中谷美紀の笑顔で終わるのはシュールすぎた。
結局、ジャーナリストにとって、事件は仕事であり、被害者にとって事件は終わらないと思わせる最後。
残酷で救われない。
ニセ弁護士のことはうやむやになったり、前篇に比べちょっと失速してしまったように思った。
ちょっと間延びしてたかなぁ。
けれど、やっぱり・・・。
映画より良かった!
あの映画はワタシが見た映画の中でも3本の指に入る愚作だったと確信してしまった(苦笑)
それでもやはり、宮部みゆき先生の本の映像化は設定が入り組んでいたり、キャラクターの情報量もすごいので、映像化には向かないと思う。
連続ドラマならもっと・・・と思ったりするけど、前篇にも書いたけど、連続ドラマだと精神的に苦しくなるかも(苦笑)
推理とかミステリーとしてではなく、娯楽作品として良かったんじゃないかと思う。
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前篇の感想はコチラ
宮部みゆきサスペンス「模倣犯」前篇 ネタバレ 感想~すでに映画を超えた。
キャスト
前畑滋子 ・ 中谷美紀
(ピース)網川浩一・ 坂口健太郎
高井和明 ・ 満島真之介
栗橋浩美 ・ 山本裕典
高井由美子 ・ 清水富美加
塚田真一 ・ 濱田龍臣
樋口めぐみ ・ 久保田紗友
前畑昭二 ・ 杉本哲太
田中管理官 ・ 国広富之
秋津信吾 ・ 眞島秀和
篠崎誠司 ・ 長田成哉
田川一義 ・ 笠原秀幸
浅井祐子 ・ 真飛 聖
前畑ちよ ・ 丘みつ子
浅川智也 ・ 山中 崇
江崎社長 ・ 森本レオ
岸田明美 ・ 石田ニコル
坂崎弘光 ・ 温水洋一
木村えり ・ 藤吉久美子
高井文子 ・ 藤田朋子
日高道子 ・ 有森也実
増岡匡史 ・ 渡辺いっけい
神崎警部 ・ 益岡 徹
木田隆夫 ・ 吉田鋼太郎
古川真智子 ・ 室井 滋
板垣雅子 ・ 高畑淳子
武上悦郎 ・ 岸部一徳
有馬義男 ・ 橋爪 功
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ピース、意外にあっさり自白しちゃいましたね笑!
後半は、前半よりややあっさり終わっちゃったなって感じはありましたが、最後の橋爪功の叫びは泣きそうになりました。
事件が終わって、倒れちゃったのはなんだか可哀想でした。
強盗殺人犯の娘にお金あげるとかいい人すぎです!!
塚田くんも橋爪功に心開いてよかったです。
清水富美加、兄貴を信じないでピースに洗脳されたまま自殺は悲しいですね。満島真之介の家族は、冤罪なのに一家離散になってしまって、本当とばっちりもいいとこですね。。。
高畑淳子の編集長役は、さすがでした。やっぱりすごい役者なんだなと思いました。このドラマ撮った後に息子が捕まっちゃった感じですよね。それを考えるとなんだか複雑ですが。。。
最後、ピースがスタジオから出て行ってしまった後に、中谷美紀が控え室でビクビクしているから、ピースがなんかするのかと思ったら、ただ夫が迎えに来るだけで、拍子抜けでした>_<意外とあっさり復縁するんですね!(◎_◎;)
ですが、全体的にはおもしろかったので小説読み返してみようと思います!
by まるこ (2016-09-23 11:27)
tarotaroさん、こんにちわ。
原作は未読でしたが、見応えがありました。
前編が展開が速く実行犯が死んでしまったのに対し、後編は少しマッタリした感じでした。
普通の2サスだと、ミスリードの怪しい人物が沢山いますが、いませんでしたね。
初めの内は、犯罪被害者の青年が真犯人では?と思いました。
全体を通して、橋爪さんの演技が光ってましたね。
by ヒロくん (2016-09-23 13:57)
こんばんは
ちょっとウヤムヤの事多すぎだったような
中谷美紀自身には安心感ありますがあのキャラは
ちょっと考えたらないですね・・・・・・
ピース テレビ局で何かやらかすかと思ってましたが
何もなし 肩透かしでした・・・・・テレビ局から脱出とかするのかと・・・・
締まりがない最後でした(笑)
by カズ (2016-09-23 18:26)
まるこさん、書き込みありがとうございます。
ホント、ピースあっさり告白しましたよねぇ。
しかもナレーションベースで開始2分で犯人がピースだときちんと知らされるとは思ってもいませんでしたw
橋爪功の最後は泣けましたね。
さすがいぶし銀です。
高畑淳子もお芝居は続けてほしいと思います。
群馬のホテルではなく、群馬の別荘で殺害が起きたのも、今となっては気の毒。
「群馬」ってワードだけで息子の事件を思い出してしまいますね。
そうそう。
警察は出入り口を封鎖したはずなのに、のこのこ杉本哲太が控え室に入り、あっさり復縁。
なんだかなぁ(苦笑)
小説・・・私も読後は二度と読みたくないと思っていたのですが、確かめたいこともあるし、読んでみようかなぁって思ってしまいました。
by tarotaro (2016-09-23 21:52)
ヒロくんさん、こんばんは。
書き込みありがとうございます。
後半はちょっと間延びしましたねぇ。
もう少し短くできたような気がしないでもないです。
後篇の序盤にナレーションベースでピースが犯人だと言っていましたよねぇ。
その点、推理をするドラマではなく、心理サスペンスというか。
橋爪さん、良かったですね。
さすがです。
by tarotaro (2016-09-23 21:56)
カズさん、こんばんは。
書き込みありがとうございます。
中谷美紀は最後の対峙まで、本当にマヌケでしたね。
ま、原作でも少しイライラする人でしたけど、映像化するともっとイライラする人になっていました。
脱走はしませんでしたが、首もとばなくて良かったです。
一応、捕まったんでw
by tarotaro (2016-09-23 21:59)
今更ながらやっと見たのですが…
高畑さん、橋爪さん、清水富美加さん、山本裕典さん…まだ他にいました?って言うくらいもう再放送できなさそうなメンバーだったのですねー
期待してなかったのですが結構面白かったです。
相馬くんには最後まで気付かず…(((^^;)
by なお (2017-06-28 15:23)
なおさん、書き込みあありがとうございます。
ホントだ、結構スゴイメンバーでしたね。
再放送・・・・できないんですかね~。
映画よりは面白かったかもしれません。
宮部みゆきは映像化で失敗するパターンが多いので、これはかなり良いほうだと思いました。
by tarotaro (2017-06-29 09:04)